こんにちは。
心理カウンセラーの mari です。
生きづらさを感じている人には、共通して足りないものがあります。
もしあなたが今「生きづらい」と感じているのなら、その原因は、この圧倒的に足りないものにある可能性がめちゃくちゃ高いです。
これを手に入れることは、今いる場所を知り、そこから抜け出す道しるべになるはずです。
ぜひ、最後までお読みくださいね⟡.·
誰もが持つ二つの性質
父性と母性
「生きづらさ」を抱える人に圧倒的に足りないもの
それは
「父性」と「母性」
これは父親や母親といった、男女という性別に関係なく【役割・性質】のことです。
お父さんだから父性、お母さんは母性という決めつけではありません。
父性性と母性性とも言ったりします。
人は誰でも、この二つの性質を持っているんです。
そして二つの「バランス」がとっても大切です。
このバランスが取れていない状態を「生きづらい」と言っても決して大げさではありません。
成長と共に形成される
父性と母性
では、父性と母性について詳しくお話ししていきますね。
私たちの中の二つの性質である父性と母性は、幼少期から成長と共に形成されていくと言われています。
つまり、その根っこは両親との関わりの中で作られていくものなんですね。
子どもが初めて自転車に乗るときに例えてみます。
あなたも経験があるかと思います。
自転車の後ろを支えてもらったり
補助輪から始めますよね。
何度もコケては立ち上がり、手やひざをケガしながら、練習をくり返したのではないでしょうか。
（一応書いておきますが、私はコケずに最初から乗れた！中にはそんな人もいらっしゃいますが、初めてのことに取り組む一つのイメージでお考えください☺︎）
コケて泣いたとき、この経験を積むと子どもは、心から安心な場所がある事を覚えます。
これが母性です。
この経験から子どもは、何度でもチャレンジして、自分で手を離して進んでいく。
「コケては立ち上がる」を繰り返し、重たい最初のひとこぎを超えていきます。
これが父性です。
子どもは、何があっても安心だという帰る場所があるからこそ、この世界へ一歩踏み出し、未知なるものへチャレンジしていく力が生まれてくるんですね。
「母性」は、
子どもを無条件に受け入れて育む力
「父性」は、
子どもを自立させ自分の足で前へと進む力
逆方向の相反する性質なのです。
これが父性と母性の役割です。
母性の上に成り立つ父性
とっても大事なこと
それが順番とバランスです。
母性を先に満たし、父性はあとから満たします。
大切なことなので絶対に忘れないでください。
母性が先。父性はあとからです。
これを間違えてしまうと…
当然ですが…
グラっグラ！
母性が満たされていないのに、父性ばっかりを満たそうとするとバランスが崩れてしまうのです。
とても不安定な状態ということですね。
父性原理と母性原理
ユング心理学の理論を日本に広めた心理学者、河合隼雄さんの「父性原理」と「母性原理」をまとめてみました。
ちょっと難しい表現ですが、「自立と依存」のバランスの重要性ですね。
大事なことです。
自立と依存には、良いも悪いもないんです。
河合隼雄さんは、すべての人の心の中に母性原理と父性原理が共存していると説かれています。
安らぎ・癒しの「母性」、成長・自立の「父性」
あらゆるものに例えられます。
他の表現でもまとめてみました。
片方にかたよっている状態をイメージすると良いかもしれません。
「母性〇〇があるからこそ、父性〇〇が健全に育つ」
そんなイメージで見てみてください。
いかがでしょうか。
どちらにもポジティブな面とネガティブな面があります。
どちらも必要なのは一目瞭然
大切なのはバランスです。
バランスの取れていない状態を、自転車の例でいきましょう。
依存と自立のバランスですね。
過剰な依存心、過剰な自立心は健康な心の状態とは言えないのです。
どちらが良い悪いとジャッジするのではなく、バランスが取れていない状態が「生きづらさ」を生み出してしまうのです。
ざっくりとしたイメージでお伝えしましたが、あなたの中の父性と母性のバランスはどうでしょうか？
父性が大きく、グラグラ状態？
母性が大きく、父性がない状態？
「ドキッ」としませんでしたか？
「やばい、母性がない…」私は絶望しました（泣）
父性と母性を高める方法
もし、かたよりを感じるのなら、このバランスを取ることから始めてみましょう。
しつこいようですが、まずは母性、父性があとです。
【母性を高める方法】
自分をまるごと受け入れて、無条件の癒しと安心感
自分をありのままに受け入れる力です。
良いところだけじゃなく、出来ない自分や弱い自分も受け入れていくことが大切です。
失敗したり不安を感じたときも、自分を責めるんじゃなく
「それも自分だよね」
「そんなときもあるよね」
自分に優しくする練習をしていきましょう。
「自分は無条件にここにいていい」
「自分には価値がある」
そんな感覚を、自分の内側から高めていきます。
この母性は、経験からしか育ちません。
自分の中に安心感を育てていくことが「母性」です。
【父性を高める方法】
自分の足で立って、チャレンジして前に進んでいく力
失敗しても立ち上がる
自分を信じて挑戦できる
失敗は成長でしかありません。
失敗から学び、次に進むためのステップにしていくことが大切です。
「何ができるかよりも、何がしたいか」
「完璧や正解よりも、どうありたいか」
小さなことから、自分で選んで行動していきましょう。
「自分ならできる」
「自分なら大丈夫」
そんな感覚を、自分の内側から高めていきます。
この父性も、経験からしか育ちません。
自分の中に自信を育てていくことが「父性」です。
気づくことは「第一歩」です。
ご自身の現在地を知ることはできましたか？
このバランスは「生きづらさ」から抜け出すプロセスにおいて、絶対に必要なことです。
まとめ
「父性」と「母性」は心の土台です。
この二つは、意識してバランスをとる必要があります。
母性は本能、父性は理性。
内なる依存を経て、人は自立していくんですね。
人が癒され、成長していくプロセスに絶対に必要なものです。
子育てにも、絶対に必要な知識と言えます。
この「父性と母性」
本当に本当に
本当に大切なことなので、今後も詳しく書いていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます☺︎
「心の根っこセラピー」は、父性と母性のバランスを取りながら心の土台を育てていきます。
心の根っこの育てなおしですね。
過去の私ですが、外の世界で得た自信しかないグラグラ状態。
これは本当にもろいんですね。
この仕組みを知ってからは、常にバランスを意識するようにしています。
そして子育てを始める前に知りたかったなぁ、と心の底から感じています。
心の土台は誰でも今から作ることが出来ますよ。
今を超えていきましょう⟡.·
