こんにちは。
心理カウンセラーの mari です。
以前「言語化の重要性」についてお話ししました。
私たちの脳は「明確でないもの」に不安を感じやすいんですね。
これがモヤモヤの正体です。
逆に、「明確であるもの」なら解決策を探そうとします。
この不安を明確にする手段として、今すぐ誰でもできる方法「音楽のチカラ」をご紹介しますね。
不安を明確ににすると解決策が見えてくる
「明確でないもの」に不安を感じるとお話ししました。
例えばです、体に違和感・不調を感じるけれど原因が「はっきりしない」場合。
こんな風に「不安が漠然としたまま」の状態が続いてしまいます。
もしお医者さんから「ただの風邪です」と診断されたらどうでしょうか。
その瞬間、不安が「明確なもの」に変わり、解決策が見えてきます。
具体的な解決策がわかることで「安心」が生まれますよね。
言語化の重要性を振り返ってみましたが、そうは言っても
「自分の気持ちがうまく言葉にできなくて苦しい」という方も多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめの方法が「音楽のチカラ」なんです。
私自身の経験をお話ししますね。
これは、私が「音楽のチカラによって感情を消化した」お話しです。
音楽で感情を言語化する
私自身の実体験をお話ししますね。
心の限界を感じ、抑うつ状態のときのこと。
テレビを見ても集中できない、本を読んでも頭に入らない、でも静かな空間は心がざわついて落ち着かない。抑うつ状態です。
頭の中が混乱状態なので、思考力・集中力が低下しています。
とにかく落ち着かないので、音楽をかけていました。
とは言え、楽しい音楽を聴く気にはなれず
本気でこんなキーワードを検索していました。
ちゃんと出てくるものですね☺︎
流れてくる音楽を聴いて、わんわん泣いたのを今でも覚えています。
何度も聴いて、何度も泣きました。
これは、音楽(歌)を聴くことで、自分の中の感情を見つけることができたんですね。
苦しいとき、自分ひとりでは気づけなかった感情が、音楽を聴くことで少しずつ浮かび上がってきたのです。
声に出して感情を言語化する
さらに、聴くだけではなく、実際に声に出して歌う。
これもめちゃくちゃオススメです。
声に出して言葉にすると効果倍増!
歌詞を声に出すことで、その言葉を「自分の耳で聴く」
私の場合ですが、いつの間にか気持ちが落ち着いてくる感覚が確かにありました。
「あぁ、私はくやしかったんだ」
「あぁ、私は悲しかったんだ」
明確になった感情は、ちゃんと感じることで自然に流れていきます。
あとで知ったことですが、カウンセリングやセラピーで、心が回復していくプロセスも同じ仕組みなのです。
「自分の本当の気持ちに気づく」
「その気持ちを感じることで消化していく」
このステップが大切です。
「この歌詞いいな」
「この曲を聞くと泣けてくる」
音楽を聴いて、共感したり、涙が出たり、心が揺れ動くのは、言語化の力そのものだと思います。
自分の気持ちを代弁してくれる歌詞を歌うことは、感情を消化するための一つの方法でもあるということを身をもって感じた出来事でした。
同質の原理
心理学の理論でも「同質の原理」と言うものがあります。
音楽療法という心理療法があるように、悲しいときは、悲しい音楽を聴いて、悲しみに浸るという方法です。
落ち込んでいるときに、無理に明るい曲を聴くとかえってストレスを感じることがあるんですね。
自分の感情のビートと音楽のビートを合わせてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分自身の言葉にならない想いがのせられた歌詞を、自らが声に出して歌うということは感情の消化でもあるのです。
自分の感情を言語化された「明確なもの」にして声に出す。
カラオケがストレス解消になるというのは、ただ声を出してスッキリするだけでなく、自分の感情を「明確にして声に出す」ことで、感情を整理し、解放する効果があるからですね。
心が苦しいと感じるとき、自分の感情がわからないという方も、自分の気持ちにピッタリな曲を探してみるのもいいかもしれません。
音楽には癒しのチカラが隠されていますよ。
ぜひ試してみてくださいね☺︎
最後までお読みいただきありがとうございました。